“ピーター・ティール”という人物を知っているでしょうか。
また、“ペイパル・マフィア“と呼ばれている集団を知っているでしょうか。
私は、恥ずかしながら知りませんでした。
“ZERO to ONE”という本は、2014年から日本の書店に並んでいたにもかかわらず、当時はまだ本を読むという習慣がなかったことから、出会えていませんでした。
もし、2014年にこの本に出合っていたら、私はもう少し早く色々なアクションを起こせていたと思います。
企業の成功のみならず、個人としての成功についても、その必須条件が記載されています。
正直、この本を“同年代のライバルたちに読まれたくない“と思ってしまうくらい決定的で、何故この当たり前のことに気付かなかったのか、今考えると不思議なくらいです。
起業家を目指す人のみならず、社会人生活をより充実したものにしたい人にもお勧めできる一冊となります。
競争環境
ビジネスの世界では、競争環境は大きく2つに分かれると言われて、何と何か即答できるでしょうか。
この質問に即答できない人は、恐らく激烈に競争社会にいるか、もしくは競争することを諦めている人なのではないでしょうか。
そんな私自身は、気付いたら病院のベッドの上でスーツの袖を捲り上げられ、点滴を打たれていたくらい激烈な競争を強いられている人でした。
この本の作者“ピーター・ティール”も同様でした。
(ピーター・ティールは、私よりもはるかに高いレベルでの競争です。)
ビジネスの世界では、“完全競争”、もしくは“独占”された市場が存在し、学校を卒業して多くの人は、この完全競争の世界で戦い始めるかと思います。
ここで理解していなくてはいけないこととして、“完全競争”市場では、競い合うことにハイになり、何かチャンスがあるのではないかと妄想を膨らまし走り続けてしまい、結果として、長期的には誰も利益を得ることができないという事実があることです。
一方、“独占“市場では、ライバルが存在しないため、その市場で自由に価格決定ができ、利益を出し続けることができます。
この2つの市場について話を聞くと、「当たり前だろ。」と言われるかもしれません。しかし、私も含め、世の中の多くの人が、競争をすることを幼い頃から当然のこととして受け入れ、社会人となって働いている今日も競争をしているのが現状ではないでしょうか。
最後に
利益が出ている企業、お金を稼いでいる人は、競争しているように見せかけて、実は競争からかけ離れた場所へ走り続けているのかもしれません。