「サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい」の著者である水戸政和社長の実践版と書かれたその本は、中小企業のM&Aを学びたい私とのフィット感が抜群で、即購入という流れになりました。
これもまた良書であったように感じます。
M&Aのプロセスについて、細かい内容まで記載があり、且つ、実際にサラリーマンの方が取り組んだ実例も併記されているので、理解しやすい内容になっているかと思います。
オーナー社長を目指すサラリーマンもさることながら、M&Aの仲介業者やFAの方が読むのも、新たな気付きがあって良いかもしれません。
中小企業のM&Aは結婚とよく似ている
中小企業は、その地域の方々が集まって仕事をしていることが多く、一つの村社会のようなコミュニティーになっているケースが大方だと思います。
その影響もあり、企業独自の文化が大企業と比べてもとても強く、相性が合う、合わないも多くあるように感じます。
フリーキャッシュフロー(FCF)の理解
FCFは、EBITDAに運転資本の増減、Capexと減価償却費を加減算したものに税金を・・・・。と様々な本にも書いてあります。私もDCF法で企業価値を計算する際にそのようにFCFを求めることもよくありました。
しかし、もっと簡単にFCFを理解し、実践で使えないと経営は難しいと感じます。
CFは、3つのセクション(営業CF、投資CF、財務CF)があり、FCFとは、営業CFから投資CFを加減算したものになります。
また、営業CF、投資CF、財務CF の合計値はNet CFと呼ばれ、単純に現預金の増減額となります。
よって、Net CF(現預金の増減額)から、財務CFを引くだけで求められることになります。
財務CFとは、金融機関からの借入金の増減額、金利の受け払い、配当金の受け払いなのである程度容易に把握することができる数値となります。
まとめると、
FCF=営業CF±投資CF
Net CF=営業CF±投資CF±財務CF=現預金の増減額
財務CF=金融機関からの借入金の増減額、金利の受け払い、配当金の受け払い
FCF=現預金の増減額±財務CF
LBOの調達余力についても、ファンド目線のものが書かれており、事業会社としての考え方と異なるので、注意が必要になるかと思います。
Just Do It
とにかくやってみよう!
これよりも良いアドバイスはないと思います。笑
最後に
M&Aは、経営をする上で欠かせない意思決定であり、様々な感情や情報が入り混じる取引でもあります。
毎回ドキドキしてしまいます。笑