真夏の夜は、ビールが何よりもうまく感じる季節であると感じます。
ビール業界の売上が最も下がるのは1月らしく、正月にビールがあまり飲まれないからなのか、それとも、単純にのどが乾かないからなのか。。。
ビールと言えば、皆様は何をイメージしますでしょうか?
私は“アサヒスーパードライ“が一番に頭に浮かびます。
大先輩たちに比べて、ビールを飲み始めたばかりの私にとって、本書を読んでビックリしたのは、キリンのラガービールが日本の市場の6割のシェアを取っていたことでした。
その事実を知って初めてスーパーでラガービールを買いました。
感想は、スーパードライや一番搾りに比べて、しっかりした味というか、重たい印象でした。
(あまり味に詳しくないので、変なコメントでしたら申し訳ございません。)
大企業で働く異端児
本書では前田仁さんをメインに描かれているのですが、これ程までに仕事ができて、上司であろうと何であろうと筋を通しに行く方が、この時代の大企業にいるのはビックリでした。
キャリアの途中で左遷人事も経験されたように書かれていましたが、やはり大きな組織で受け入れられやすいかというと、なかなか苦労もあったようですね。
どうしても発生するOBの経営関与に伴う混乱
別の本でも色々な企業のOB達が、小老害、または老害として登場する機会があり物議を醸していたのですが、本書でもそのようなことがあったかのように描かれていました。
元々は退任した役員の方に「もう経営に口を出さないでください。」と立派に発言していた方が、OBとなって、まさかの経営に口を出し、混乱を呼んでしまう事態となっていました。
経営に携わる自身もこれには、気を付けるようにしたいと感じました。
最後に
マーケティングの実務をしたことが無いので、正直、本書はよく分からない箇所もありました。
元々、昔からある大企業には販売網や棚があり、それをどのよう活かしていくかが商売上の論点になるのではないかと感じました。
その販売網や棚、認知度が大きな参入障壁となっているからこそ一定のCFが絶えず生まれ、そのCFと信用を梃子に新しい投資ができるという点をもう少し記載頂けると分かり易いように思います。。。
天才が開発したという物語も面白いのですが、企業に開発の土壌が醸成されたという発想でビジネスを見ることができたら、とても参考になるのではと感じました。