ビジョナリー・カンパニーはとても有名な本だと思います。
サイズも分厚くて、いかにも海外のビジネス本という印象を受けます。
また、多くのシリーズが出ていて、どれを読んだら良いのかと、迷う人も多いかと思います。
そんな中、この弾み車の法則はページ数も少なく、且つ、ビジネスを成長させるための要点をクリアにまとめた本となっているため、“ちょっとビジョナリー・カンパニーに興味があるけど、どれから読めばよいのかわからん。“という人にとてもおすすめです。
最初に人を選ぶ
「どんな人材が欲しいですか。」という質問をよく耳にします。
そんな時、“この仕事を任せられる人を採用したい”、“経験者を採用したい”、“学歴の高い人を採用したい”等の意見もよく出るかと思います。
私は、“とにかくやる気のある人”を採用したいといつも話をしています。
この本では、まず初めに人を選び、その後に目標を決めるという内容が書かれています。
私もまったく同感で、常に何が起こるのか分からないビジネスの現場では、それに対応できる人を選び、備えることが重要であると考えています。
そうなると、やはりやる気が最優先ではないかと思います。(根性論は流行らないですよね・・・。)
ANDの才能
同時に複数の仕事をこなすことに慣れていると勘違いしていた時期がありました。
それは、単にタスクを回しているだけで、仕事を同時に行っていると錯覚している状況でした。
それに気が付いたのは、実はつい最近のことで、利益率、採算の向上を目指して要員計画を整理している中、新たなプロジェクトにおいて人材の採用が必要になったときでした。
コストを最小限にしようとアイディアを捻りながら、トップラインを向上させるために新たな人の採用を進めないといけないというのは、まさに同時に複数の仕事をするということであり、とても難しいことであると感じました。
最後に
アメリカの経営思想家って、経営をしている訳ではないのにもかかわらず、何故、ここまで経営の実態に迫った内容の本が書けるのか。驚いてしまいます。
私にはまだまだ想像力が足りないのか。それとも考え抜く力が不足しているのか。道は長く険しいです。