コンサルティングファームが企業の戦略を語っている本に嫌気を感じたことはないでしょうか。
抽象度が高過ぎて、結局何が言いたいのかが分からない。
私もコンサル経験があることから、一応フォローをしておくと、企業とのプロジェクトの内容は門外不出であるという点、つまり守秘義務が原因で抽象度が爆増しているのです。
この手の本を多く読んできた私としては、読みたくない本として敬遠する題名ではあるものの、コンサル時代の元上司より本書をお勧めされ購入しました。
著者は元上司の元上司らしく、とても切れ味鋭い仕事ぶりだったとか。
私も実際に読んでみると、新たな気付きが満載であり、満足でした!
事業戦略と事業計画
この二つの言葉は、とても密接に絡み合っているものの、全く別のものでもあることを理解できていないケースに頻繁に出会います。
私個人としては、先ず事業戦略があり、その戦略を実行に移した場合、どのような数値になるかを見える化したものが事業計画であると感じています。(かなりザックリですが)
戦略だけで終わってしまい、結局お金がいくら必要なのか、いくら儲かるのかを検証してないことや、事業計画を作成したものの、戦略がないため、前年を参考に数値をただただ横置きしたような数値になっているもの等、経営に関与したことのある方は経験があるのではないでしょうか。
最後に
コンサルと経営者の考え方はいくつか違う点があるように思います。
その中で、根本となる概念に“合理性”と“勝負”に対する考え方であるように感じます。
どちらも大切な考え方ですが、ビジネスの視点が外れた状態でコンサルと経営者がディスカッションすると、途端に冷めたミーティングになるので気を付けたいですね。