いつかはお金持ちになりたい。もし、今大金を持っていたとしたら何を買うだろうか。高級車、高級マンション、今の退屈な仕事も辞められるじゃないか!でもちょっと待て、お金持ちになれるなんて現実的にあり得るのかな、さすがに自分には無理でしょ。有名大学を出たわけでもないし、優良企業に就職できたわけでもない。
そんな風に自らの稼ぐ力を悲観的に考えちゃっていませんか。この本の著者は大学を数日で辞め、大企業に就職せずに、美容師として社会で働いていた無名の男です。
お金持ちになれないのは、“ただその方法を知らないだけ”。冷静に世の中を見れば成功している人は、思いの外、たくさんいるものです。
この本にはその方法を、著者の実体験を基に、余すことなく記載されています。
お金やビジネスに興味のない人は、まず読んでも時間の無駄になるでしょう。これからの人生において、ビジネスの世界で勝負してみたい。大金を稼いで現在の自分とお別れしたい。と、強く思う人だけこの本手に取ることをお勧めします。
どのようにして、一般社会人が270億円を手にしたのか。その謎を解き明かしていきましょう!
これが社会で抜きに出る必勝法
「あいつは、何で、いつもテストで良い点が取れるんだろう?」
「こいつは、とうして、いつも営業成績トップなんだろう?」
「あ、天才だからか。」
このように思考を止めてしまっている人、案外多いですよね。
この人たちが、叩き出す圧倒的な成果には、当然、ちゃんとした理由があるのです。
一番になる人は、一番になる方法を知っているのです。そして、その方法を実践しているのです。小学生の時を思い出してください。クラスで一番テストの点数がいい人っていましたよね。その人ってお兄ちゃんお姉ちゃんがいたり、親が塾に通わせていたりしませんでしたか。そう、一番になる方法を家族から教えてもらっていた人が、その方法を実践し、一番になっていたのです。
一番の人に、一番になる方法を聞き、実際に実行する。成功しているものを真似ること。これこそがビジネスの入口であると著者は解説しています。
ここで注意が必要なことがあります。それは、本人が、どうしてそのビジネスが流行っているのか、本当の理由をわかっていないケースがあるということです。そのような場合には実際にそのビジネスを見せてもらい、本当の理由について確認する必要があります。
「この人はどうして昇進が早いんだろうか。自分とあまり変わらない能力だと思うんだけどな。」と、思うことはありませんか。
これにも、もちろん、理由があります。著者がアルバイトをしていたときに、凄まじいスピードで店長になった人がいました。著者は、アルバイト先のオーナーに「何故、店長はすぐに店長になったのですか。」と質問しました。すると、オーナーは「振る舞いが店長っぽかったから、店長にした。」と言ったそうです。
このとき、著者は気付きました。人はポジションを与えられてから、そのポジションにふさわしい振る舞いや仕事ぶりになるのではなく、そのポジションの振る舞いができている人が、そのポジションにつけるということを。
さあ、既に成功しているビジネスを自分でも始めよう!
一番の人に、どのようにして一番になったのかを聞いてみる。そして、成功しているビジネスを真似する準備が整ったら、次は、待ちに待ったビジネスの開始です。
でも、いきなり始めるなんてやっぱできない。失敗したらどうしよう。どのように進めていけばいいのか、分からないと不安で、これ以上は無理だ。そのように考えている方も多いのではないでしょうか。
まずはスモールスタート、本番前の実験として、ではなく、本番としてスタートさせた上でそれを実験するという手法を取りましょう。また、完璧さを求めすぎるとスタートを切るのがどんどん難しくなるなるので、“8割でいい“という精神で取組むことが大切です。後々、ビジネスを大きくする際に必要となるとメンタリティとも繋がります。
事業のオペレーションにおいて、陥りやすいのが、ノウハウの共有ができないということです。ここについては、属人的な部分を廃止し、誰がやってもある程度の成果を出せるように、仕組み化することを強く意識しましょう。
経営者の仕事。会社を経営するとは?
会社を経営するということは、たくさんの問題に直面することでもあります。そんな時、経営者として求められることは、“決断をすること”です。
「当たり前だ!」と思う人も多いと思います。私もそのように思っていました。
しかし、社会では意外にも、経営者(社長や取締役)がしなくてはいけない“決断”をしなかったために、問題が膨らんでしまっていること。もっと最悪なケースでは、問題を“決断”しないだけでなく、その問題をなかったことにしてしまう。臭い物に蓋をしてしまう、ということもあり、こうなると決断しようにも、なかなかその問題を発見することができず、発見できた時には、ゲームオーバーということもあります。
また、経営者に向いている人の性質として、“常になぜ?何?を考える人間”であること、と記載されています。
最後に
270億を稼いだ人が、真似することの重要性について記載していたのは意外でした。新しいビジネスを考え出した背景や、世界のトレンドの分析、社長自身の類い稀な能力について書かれているのかと思いきや。びっくりです。
サイバーエージェントの藤田社長も、この本の著者もそうですが、ビジネスで稼ぎだす人の共通の趣味として麻雀があることに気付きました。俺も麻雀始めようかな。笑
あ、でも大学時代の麻雀好きの友達は、あんまり仕事で活躍していないような・・・。
そうだ、また新しい本でも読んでみようかな。