自分はこんなに貢献したのに、何故か報われていない。
そう感じている人は少なくないのではないでしょうか。
GIVE & TAKEと聞くと、何かを与えると、“何かが返ってくる”ものだと、勝手に連想してしまうのは、人間の本性なのかもしれません。
WIN-WINという言葉も、両者が得をするイメージを抱かせるのではないでしょうか。
この言葉は、主にビジネスシーンで使われるように感じていますが、私も銀行員時代に、上司よりこの言葉を刷り込まれ続けていました。
結果的には、この関係をどのように作るべきなのか、本質から理解できていなかったため、約5年間、ビジネスの場で苦労したというのが現実です。
見返りを求めていては、一生、成功を手にすることはできないでしょう。
本書は、投稿者マキの家の近所にある本屋で、おすすめランキング一位の本であり、表紙もおしゃれであったため、思わず手に取って立ち読みすることとなり、
“買うしかないな!”
と感じ、購入した本になります。
GIVE & TAKEという側面から、社会での立ち振る舞い方、その根底にある考え方について理解し、真に求められる人間になるための準備を、この本を通して、やってみてはいかがでしょうか。
比較的、裕福な生活を送っている人
私の周りには、経営者、開業医、外資系企業の従業員、大企業の従業員等、様々な方々がいらっしゃいます。
中でも、ある程度、裕福な暮らしを送っている方々には、ある共通点があります。
それは、自らを取り巻く関係者に対して、“心から与えている人“です。
本書を読んで、改めて、このことに気付くことができました。
そしてこの成功している方々は、相手が何を求めているかを自分のことのように理解する達人であり、且つ、全く見返りを求めないで行動ができてしまいます。
お金持ちの人は、“器が大きい”、“人柄が優れている”という印象をお持ちの方が、多いように感じていますが、これは、お金持ちの人が、惜しみなく与えている姿を見た人が、自然と抱くイメージなのかと思います。
ある時、私が高校の友人に、自分の良いところ(強味)を聞いたことがありました。
(何かの面談で必要だったので、聞いた気がしますが、何で聞いたのかはよく覚えていません。。。)
その友人は、“周りにいる人を助け、生かしている時が一番輝いている”と教えてくれました。
この背景には高校時代の出来事などがあるのですが、ここでは割愛します。
この時は全く“与える”ことは意識していなかったのですが、結果的に、自ら進んでクラスメイトの手助けをしている姿にとても好意を抱いたそうです。
年齢や世代に関係なく、「与える人」は周囲から一目置かれる傾向にあるのかなと感じました。
見返りを求める人
一方で、“与える人“ではなく、”見返りを求める人“というのは、いつの世の中にもいます。
WIN-WINの関係を作ろうと、必死になっていた頃の私も、今思い返せば、恥ずかしながら見返りを求める人であったと思います。
見返りを求める人は、他人に恩を着せることに集中していて、どこか裏があるような、胡散臭い感じが消せません。
職場で商品をディスカウントして商売している人はいませんか?
私は、フィーを減額して提案書を作成しているマネージャーに、何故、プロフェッショナルな業務の提案を、安値で提供するのか聞いたことがあります。
マネージャーは、「得を積んで、後世に渡って幸せであるため」と答えていました。
これは人それぞれの意見であるかと思いますが、フィーを値下げした場合、働くチームの業績に悪影響があるという点について、全く考慮されていないということに気付く必要があるように感じました。
職場のチームを犠牲にして、クライアントに対して、自分だけ良く思われるような行動は、与えているように見せかけて、見返りを強く求めている人の特徴であると感じています。
最後に
何故、この世の中には成功している人と、そうでない人がいるのか。
これまでは、理解しているようで、全然理解できていなかったことに気付かされました。笑
この本を読むことで、チームに貢献する人、良い人は、かなりの高い確率で報われるように思います。
もし、あなたが見返りを求めている人であったり、人のためになる行動を自然にできていないとなぁ、と感じたりした場合には、一度立ち止まって、この本を読んでみてください!